数学で学ぶ単元はいくつかに分類できますが、いちばん大切なのは関数です。中学生になると方程式と一緒に学び始めますが、ここを乗り越えられないと数学が苦手になってしまいます。その定義は変数の考え方です。ある変数に数字を代入すると答えがただ一つだけ定まるものを関数と呼びますが、本質は計算ではありません。
数学だから計算問題だと考えていると本質を見失います。関数の式とそのグラフは同じものなのですが、苦手な人はそこを理解していません。計算するだけならMathematicaのような言語や、そろばん、電卓(計算機)など様々な数学ツールがありますから、人間の頭だけで考える必要はないとも言えます。
得意になるためには数式とグラフの関係を理解することです。小学生のうちは定規や分度器を使ってグラフを書いたり角度を測ったりしますが、数式を正しく表しているグラフであれば、完璧にきれいに書く必要すらありません。グラフは傾きと切片、極値で成り立っています。その言葉の意味と数式が表しているものを理解できるようになれば関数問題は必ず解けるようになります。
数学は計算だと思っているうちは、関数と方程式の違いすら理解できないかもしれません。大雑把に言ってしまえば、計算は算数の範囲、数学は式とグラフを作ることだとも言えます。数学を得意としてテストで高得点を取る人は計算はできて当たり前、式をつくることが難しいと考えているはずです。