立体視システムを設置したものの、利用率が低く、コンテンツが不足しているという話を耳にすることが多々あります。一つのケースは、大学に多いのですが、立体視やバーチャル・リアリティ(VR)自体を研究目的とする利用しかなく、一部の研究者に利用が限られているというケースです。もう一つのケースは、博物館や研究機関の展示スペース、広報スペースに立体映像システムを設置しているケースです。設置時に業者に発注して立体視コンテンツ(施設や研究内容を紹介するものが多いですが)を作ったところまでは良かったのですが、その後、コンテンツを更新する予算がなく、陳腐化してしまうケースです。
そこで、VRの学会や研究会では、魅力的なコンテンツが必要であるとか、コンテンツを流通させる仕組みが必要であるといった議論が盛んに行われています。しかしながら、こういった議論は、「専門家が作って一般人が見る」という枠組みを越えるものではありません。
弊社ケイ・ジー・ティーが扱う汎用可視化ソフトAVS等が立体視システムやVRシステムに対応したことは、この枠組みを越える一歩でした。これまでは専用のプログラミングが必要とされてきたのに対して、一般の研究者が、自分の実験結果や解析結果を、日頃PC上で行っているのと同じ簡単な作業で、立体視システム上で見る事ができるようになりました。利用者が自分で自分のデータを見るという利用形態です。
これをもう一歩進めれば、一般の研究者だけでなく、一般大衆が自分でコンテンツを作り、自分で見るという時代が期待できます。そのときにキーになるのが、立体映像用ビデオカメラだと思います。普段、旅行や結婚式、子供の運動会等でビデオカメラは活躍していますが、これが立体で見られれば(しかもできれば大画面で見られれば)、自分の目で見たものをそのまま再現できます。